2016年2月15日

にっきっき 17 機内誌と編集後記



みなさまこんにちは。機長よりご挨拶申し上げます。

本日は、私どもハイウィンド飛空社の飛空艇をご利用いただき、誠にありがとうございます。

この飛空艇は、グリダニア発、リムサ・ロミンサ行き、344便、
ただいまメルトール海峡の上空400ヤルムを順調に飛空しております。

まもなくいたしますと、右手にオ・ゴモロ火山が見えて参ります。
山地に近づきます関係で、気流の影響により多少の揺れが予想されます。
ベルトをしっかりお締めくださるようお願いいたします。

到着予定時刻は午後5時、現地の天候は晴れ。

それでは今しばらく、快適な空の旅をお楽しみください。



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リムサ・ロミンサ、ウルダハ、グリダニアの三国を巡る定期飛空便でおなじみ、
ハイウィンド飛空社の「機内誌」を作ってみました。

これまでに私が作ってきたナゾ写真たちを総動員し、
さらに、あろうことかスクリーンショットと実写の写真をごちゃまぜにするイタズラ的作品で、
リムサ・ロミンサをよりリアルに感じさせるものとなっています。

ツイッタータンブラーで先行公開し、多くの人に面白がっていただきました。
その後、ブログ上で見やすい見開きの形に直すことができたので、遅ればせながらこちらでもご紹介します。

細かい文字にエオルゼアを感じられる要素をいっぱいに盛り込んだつもりです。
画像をクリックして、またはダウンロードをして、
ぜひ拡大して見ていただければ嬉しいです。

→ 機内誌をダウンロードして読む(zipファイル) ←





※ オススメの楽しみ方

「機内誌」の雰囲気を味わうには、まず画像だけを拡大して眺めてください。

編集後記 = ネタバレであるこのブログの記事を読むのは後回しにしましょう。

二度美味しい仕様です。
二度手間じゃなく。


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(今回の記事は、いつもとちがってメタ的な話し方をしています)
(とても長い上に、いつも以上にデタラメで、デタラメのネタ晴らしをしはじめる始末)
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******* 編集後記 *******


さてさて。

ハイウィンド飛空社の定期便の中で読む機内誌があるとしたらどんな感じでしょうか。
どこの広告が入って、何を取材して載せるでしょうか。



まず表紙。
「リムサ・ロミンサの町が一望できる写真を使おう」
「オシャレ、上品、高級感がでるような文字を入れよう」と思いました。
私の中では「縦長の文字 = オシャレ」だったようです。

中央ラノシア、サマーフォード庄から眺めた、朝焼けに染まったリムサの町の景色です。
雲は日を浴びてピンク、町はまだ山の陰に入っているので青ざめていました。
表紙らしく印象的な絵になるよう、少し彩度を上げてあります。


黄色いマークにはポチャチョコボ。
ぽっちゃりでも旅行しやすいのが飛空艇ですから。


誌名はハイウィンド飛空社= 'Highwind Skyways Inc.' から取って、スカイウェイズと命名しました。

記事の見出しを入れる都合上、表紙が完成したのはすべての記事より後です。


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裏表紙はあっさりしていて高級感のあるものにしたかったので、
ウルダハの宝飾店「エシュテム」に広告を入れてもらいました。

黄緑色の宝石はペリドットをイメージ。
ほんとは全然別の色だったのをペリドット色にしちゃいました。

下の方にはエシュテムの販売店がありそうなところ、
つまり、宝飾品による贅沢が嫌悪されていなさそうなところを列挙しています。

ララフェルの写真のタイトルは、イヤリングの形にちなんで「藤」
もともとはフルカラーです。





見開きを大胆に使って、あえて商品自体は小さめに使った広告。
私の目には高級感として映るようです(言い訳)。

フェンイルはグリダニアに拠点がある革製品ブランドで、バックボーンは革細工師ギルドです。

二つのカバンはギルドにあったものを貸し出し。


画面右奥にある光源と、春っぽいぽかぽか感、ほんのり霞んだ空気を意識しました。
カバン(小)の前面が、右奥からの光を反射して青みがかっているふうに表現できたのが、私には満足です。

もともとは「帰省」と名付けた写真でした。







右ページはセルレウムバイクの広告です。
元の写真のタイトルは「ミラー」

エオルゼアでバイク型マウントに乗りたい、
でもチョコボなど他のマウントと同じ速さで走らなければならないとしたら間抜けに見える・・・?

エオルゼアに導入されて(たぶん)日の浅い技術、青燐機関(セルレウム)をバイクに使ったら、
そんな遅めのバイクが出来上がるかも!

青燐機関はシド率いるガーロンド・アイアンワークス社の得意技術なので、バイクも同社製品としました。

ガレマール帝国製の類似品とは、シドをライバル視するエビっぽい人の製品を暗示しました。
エビの性格上、たぶんもっと速いので、舗装路の少ないエオルゼアで乗るのは不向きだろうというのと、
帝国の資金源を絶ちたい治安当局(グランドカンパニーほか)の目を意識して、
「類似品にご注意ください」と表記しました。

帝国製はきっと赤い。


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左ページは「社長あいさつ」。
写真は「ランデヴー」。つまり並走。
機体への写り込みにも気付いて欲しいところ。

イシュガルドへ入るようになった冒険者がフライマウントを乗り回すのは、
きっと既存の航空会社にとっては危ない&商売がたきになるでしょう。
しかしそこは大企業。大らかにかまえてほしいものです。

1ヤルム=1ヤード=0.91メートル。
人が乗る場合の気球の高度を参考にしました。

半‘西’紀の文字は間違いではありません。


サインは太字の万年筆、ブルーブラック色、なんとなくゴールドエンチャントインクのつもり。

「その翼を広げ、何よりも高く」は、初代のタタノラがイクサル族から習った言葉で、
現在はハイウィンド飛空社の社訓。







右ページの写真はもともと「暖冬」というタイトル。
ビンに雪景色を詰め込んだら、それを雪のない景色に置きたくなりました。
中にいるララフェルが小さすぎて、言わなかったら気づいてもらえないかもしれません・・・。


Myth=神話という接頭辞をもつミスリルという金属がエオルゼアにはあります。
その神秘性を想像させる蒸留酒にしました。

メーカー名も同じく「ミスリル」。
グリダニアの会社です。

さらさらした樹液を発酵させ、蒸留して得られたアルコールに、
秘伝のレシピでいくつかの素材を浸漬して作るお酒です。

右ページの文章(翻訳に自信なし)は味のイメージ。
『慎重に選んだ素材、自然への畏敬、錬金術にもとづく伝統のレシピ、そして職人技術によって作られたこの酒は、
グレイズナッツ、バーチシロップ、ラノシアリーキ、オーク、ローズウッドのニュアンスをもつ香りが調和している』だそうです。


アルコール度数が高いので、ロックまたは水割りにするのが一般的。
私のイチオシは、砂が混じるほど新鮮な汲みたてのソーダ水(南部森林)でつくる、ワイルドなソーダ割りです。

調理酒には向きません。

最下段に小さく淡く書かれた文字も要チェック。


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左のページはこのお酒が受けた評価を列挙してあります。

最上段のクルザス賞というのがけっこう栄誉ある賞なのでしょう。

下の二つはそれぞれ、
・「大陸一のスピリッツ」 エオルゼアスピリッツ協会(業界団体)
・「ボトルに閉じ込められた冬」 ハーバーヘラルド・リカーズ(リムサの情報誌「ハーバーヘラルド」の姉妹誌)

どれもデタラメの賞・団体です。







ようやくメインの記事です。

機内誌のメイン記事といえばやはり、いろんな町の旅行記ですよね。
ご紹介するのは私の好きな町、リムサ・ロミンサです。

この写真は中央ラノシアのスリーマルム・ベンドからの眺めです。

ふだん冒険者生活をしていて、物資輸送用の気球はあんまり関わりがなくてさみしいところ。


蛮族クエストみたいに運送クエストとかどうですか。








レストラン・ビスマルクに取材に行ったら、どんな雰囲気を伝えたいだろうか、
そしてそれをどういう文章で伝えるだろうか、と考えました。

お店に着いた時刻、風、気温、周囲の人々のようすを述べ、嗅覚や味覚を総動員して書きました。

実際に食べるわけにはいかないので、ラノシア地方の名産品をデータベースで調べて、
製作レシピを調べて、 メニューや価格を想像して、
インタビューで言いそうなこと&言うはずのないことを想像して・・・

とても面白くて、難しい作業でした。


調理師ギルドに入ってすぐの頃は、やはり塩づくりをしたものです。
一度にたくさんできてしまって驚いたのも懐かしい思い出。
リングサス料理長が「隠し味」について言い淀んだのは、ふつうの食塩ではなくラノシア岩塩(未知素材)を使うため。


たしなめられたナナモ様は「ほんまチッチキチーやわ」とかぼやいたかもしれません。
一撃確殺SS日記さまの「ナナモ様と女子会」シリーズ、好きです)


ところでイシュガルド貴族の名前のトマトがどうしてラノシア地方にあるんだろう?
疑問です。








この「リムサ・ロミンサの履歴書」は、もともと最初に置くつもりでしたが、
説明がくどくどしいのと、料理に比べてパンチに乏しかったので後退しました。

この2ページの中では、「リムレーンの使徒」と「リムレーンはヴェールを脱がない」は私の創作(デタラメ)です。
他所で物知り顔で話さないようにご注意ください。



前の見開き(ビスマルクのページ)は文章が右ページに多かったので、
こんどの見開きでは左ページに配置しています。

読者の目には見開き2ページごとのかたまりが飛び込みます。
そこで、写真や文章の場所が、ページをめくるたびに全く異なる配置になるように構成しました。

実際の機内誌を見てなんとなく真似しただけですが、
こうすることで変化を生み、飽きさせない効果があるような気がします。


実写とリムサの写真を混在させるにあたっては、「リムサで撮ったと言っても違和感がないこと」を重視しました。

それに、著作権的にもだいじょうぶな写真でなければなりませんでした。

複数の写真の彩度を似せることで、違和感が少しでも減るように気を遣いました。










公式の説明を参考にしつつ、行間を勝手に補完して書きたてました。

健気にがんばるシシプさんが孤児だったなんて、今回調べるまで知りませんでした。
低地ラノシアあたりに住んでいたのが、サハギン族に追われたそうです。

リングサス料理長もそうですが、読者も関わる機会の多いギルドマスターをより魅力的に感じてもらいたくて、
せっかくなので、漁師たちをからかうイタズラ心を発揮してもらいました。

右ページ下段の写真は、リムサ・ロミンサで冒険を始めたときのムービーから拝借しました。
上甲板層の高さから見下ろしているにもかかわらず、下層の歩行者がちゃんと見えているのはそのためです。


リムサ・ロミンサに暮らす種族について、この記事を紹介してくださったブログ「ねこくまげーむ」さまのコメント欄に、
「コボルド族に触れていないところがリムサの闇を感じさせる」、「余計にリアリティを感じる」というコメントがついていました。

私としては、単に町で見かけた種族から順に書いただけだったのですが、
なるほど、係争中だからリムサ内にコボルド族がいるはずがなかったのか! と改めて納得しました。


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左ページ、写真02、04、05は私のイタズラで作った写真です。
写真02は「菓子店」、ララフェルステップに乗っています。
写真04は「雨上がり」、ほんとは傘を見せたかった写真のつもり。
写真05は「ひるざけ」。

写真03はムービーカットで、少女が花を渡す相手はヤ・シュトラさん。

写真07
リムレーンズイヤー=ムール貝
フィンガーシュリンプ=エビ
マヒマヒ=シイラ

料理の写真を使うときは、光の雰囲気が屋内か屋外か、昼か夜かを気にして選んだり加工したりしました。







晴れた日のリムサ・ロミンサで、日陰から日なたに出るとき、カッと眩しい感じがしばらくあって、
しだいに目がなじんで見えるようになってくるのを感じたことはありませんか? という記事。

ここでは、シシプさんの秘術、「筋金入り」という褒め言葉、工具の買い付け、裏町のあれこれ、がデタラメです。
「あの町ならそういう話がありそうだ」と思ってもらえれば私はハッピーなのです。

「デタラメばっかり言って!」と、私はいつか誰かに叱られるかもしれませんが。


実写の魚介類をエオルゼアの名前に変換するにあたっては、Hornfels Topazさんのこちらの記事を参考にしました。
Hornfelsさんはとにかくいろんな楽しみ方をするので、Lodestone日記を辿ってみるときっと楽しめますよ。







色彩を感じる見開きページ。

文章を書くのに疲れたので大きく写真を使った、わけではないはず。

不自然でない色調いじりをがんばりました。
暗い写真が多いのはつぎの見開き2ページをより印象的にするための布石であって、構成ミスではないはず。


写真02、このイカリはベスパーベイにもあります。

写真04、飲食店の写真にたまたま2体の人魚が見えたので、サラオスとペリュコスに任命しました。
これらはエオルゼアの神話の中で海神リムレーンが作ったとされるシーサーペント(海獣)です。
くわしくはこちら









締めに大きな写真どーん! びっくりさせたかった!
(よく旅行雑誌を見ていてそういう演出にびっくりするから)

溺れた海豚亭から南西に向いて撮った写真。
町の立体感を感じさせる場所です。

灯台だけすこしぼかしてあります。

旅行記の文章の締めは「元気をもらった」「見方が変わった」「明日から~しよう」みたいな、
次への旅立ちを思わせるのが多いようなのでそれを真似しました。







右ページ、地図をいれて雰囲気づくり。

コスタの写真は、ララフェルだけでなく、虹もあとからの合成。
もとの写真のタイトルは「虹」

集落を思わせる「キャンプ・ブロンズレイク」よりも、保養地としての「ウォームワイン・サナトリウム」の名前を採用しました。
移動に要する時間はどれもデタラメです。

ロダード・アイアンハートはエオルゼアの地図を完成させた昔の探検家です。
アイアンハート家は探検家を多く輩出しているので、ちゃんとスポンサーがいなきゃと思って財団になってもらいました。

協力機関としてリムサの治安当局が並んでいるところがちょっと心配です。
黒渦団はいわば軍隊であって治安当局ではありません。たぶん。


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左ページは保険の広告です。
写真は「れんが」

東アルデナード商会はウルダハ豪商ロロリトさんの会社。
~アシュアランスは保険部門の子会社という扱いです。

文字だけ見ると「冒険者をするならケガ・死亡に備えて保険を」、という広告に見えますが、
写真と併せると別の解釈ができるようになっています。
「我が子が悪者に荷担してしまって、仕送りを期待できなくなったことで、親に対して収入保険金が支払われるプラン」もあったりして。

青の手のグラフィティはかっこいいので好きです。



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長くなってしまいました。
おしまい!!


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プラチナリボン運動

3 件のコメント:

  1. ダウンロードさせてもらいました。
    素晴らしい!
    この一言です。
    このセンスの塊が羨ましい!
    いいなぁ。

    返信削除
    返信
    1. 見てくださってありがとうございます。
      センスなんて!ほとんど人まねですから…

      削除
  2. プロの犯行w
    ツイッターでちらっと拝見していたものの、あの時は非常に忙しくてゆっくりみれなかったのでした。ダウンロードしたので後でじっくり読みます(*´ω`*)
    まずは3.2まだちょっとしか遊べてないので遊んできます!w

    返信削除