2018年1月26日

火を噴かぬ龍は空を仰ぐ

ヤンサを流れる大河、無二河の岸辺で見つけたこちら。


石畳を敷いた上に、さらに石づくりの台座。

その上には木製の機械??



なんだかわかりますか?




いや、そこにころがっているナマズオではなく。








見る角度を変えると?


そう、大砲です。

横からは丸太のように見えた砲身も、内側は金属だったようです。

まあ、そりゃそうだ。



砲口は円弧状の車(と呼んだらいいのかわかりませんが)を履いています。

これを転がすことで、首を振るようにして、砲身を左右に回転させることができるのでしょう。

その円弧には目盛りが切られていて、砲身の下に伸びた突起が針のようにそこへ向いているのは、正確な砲撃をかなえる工夫ですね。




実用一辺倒かと思いきや、きれいな曲線に瓦が乗せられているところを見ると、まるで伝統建築か工芸品のようで、武器であることを忘れそうです。







砲口の下のこれはなんだろう。





はっ!

まさか!





思い出した!

ゴウセツさんの服にもあったし・・・





地図にも描かれていた、ドマの国章ですね。





もう一回。


シンプルな国章は、ここでは装飾的な意匠にされていますが、真ん中あたりはほとんど一緒です。


一緒だと思いますが・・・わかる?







砲尾には龍が浮き彫りにされていました。

ここにも気が利いています。


やるなあ、ドマ。



滑車でぶらさがっているヒモは、引っぱって点火したのかな。



こんなに砲台がきれいなまま残されているのを見ると、ここで戦闘はなかったのかな。







東に少し離れた所に、ついに壊れた砲台を見つけました。


金属めあての盗賊に持ち去られたというより、砲撃に遭ったというべき傷が台座にも刻まれています。

やっぱりここには、ガレマール帝国との戦闘があったんだね。



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