顔見知りの結婚式に参列したよ、というお話です。
その人は、かわいいのだけど、どんくさくて
なんだか不幸を呼び寄せるタイプの気の毒な女の子でした。
ようやく幸せになったのね、と私も嬉しい気持ちでいっぱい。
どうも私が知らない間に、旦那サマが冒険者としての私に憧れていたそうで、
式の来賓として呼んでくれました。
ムードたっぷりの式場のホールへ行くのですが、
そこに着くまでの道で、ちりばめられた色紙を見てね、という演出は画期的でした。
ご両人の出会いから、この日に至るまでのエピソードが書かれていて
気恥ずかしいほどのアツアツぶり!
参列者一同、汗が止まりません。
式の合間も、雰囲気の高まりとともに
地面に旦那サマの名前がひと文字ずつ浮かび上がるという演出。
ほんとに大好きなのが伝わってきました。
お相手は故人、なんて変な噂もあったけど
実際に見たら、なんのことはない、
がっちりした剣術士さんでした。
そういえば、旦那サマの胴体は見あたらなかったなあ。
でも、旦那サマが飛べるおかげで、
ちゃんと誓いのキスもできていましたよ。
おめでとう、エッダちゃん!
あれ?
もー、旦那サマったら酔っているみたい。
私の方にすり寄って来ちゃって。
ほら、奥サマに怒られますよ-?
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