えーっと…
ここは一体……
あのおじさんたちは…だれ?
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真夏だというのに風の生ぬるい日の朝でした。
私は、夢の中のような現実感のない身体感覚とともに、ウルダハの町を歩いていました。
マーケットを横目に見て抜け住宅地にさしかかったところで、ローブに身を包んだ男女とすれちがったと思うと、
不意に耳元でささやくような声が聞こえ、振り向く間もなく彼らから発する異様な気配に気づきました。
私の背後に立ち止まった彼らの方から、熱く昂ぶったエーテルのうねりを感じます。
―――すでに魔法の詠唱が終わり、引き金が引かれるのを待っている―――
まさにそんな切迫感に貫かれた私は、冷や汗のにじむ手を、武器へ伸ばすことさえできませんでした。
(私ともあろう者が暴漢に背後をとられた?)
混乱する頭がそう叫びかけた、その刹那。
奇妙なことに、男女は口をそろえてこう言ったのです。
「「―――そなたがミヨヨだな―――待ちかねたぞ―――」」
この扉の向こうへ入りました。
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行ってまいりました!!
8月27日に行われた、3周年記念14時間生放送へ!
先日の記事でご報告したとおり、スクエアエニックス本社のスタジオで観覧してきたのです!
笑いと驚きと喜びと一抹の狂気に彩られた放送の様子をもっともわかりやすく楽しむには、
生放送そのものをご覧になるのがオススメ!
(このページの下の方、「◆視聴方法」のリンクから、録画された放送をご覧になれます)
―――というのはもちろんなのですが
せっかくご招待いただいたのですから、放送とは違った視点で現場の雰囲気をお伝えできればと思います。
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(今回の記事はいつもと違ってメタ的情報を含みます。あと長いです。ごちゅうい)
まずは場所から。
ふだん社員食堂として使われている部屋を、特設スタジオとして使っていました。
長方形の部屋に、メイン放送とサブ放送、そしてニコニコゲーム実況チャンネル(NGC)の3つのセットが組まれていました。
この間を出演者や放送スタッフが忙しく動き回り、さらにあちこちに観客がいるというゴチャゴチャぶり。
観客として招待された冒険者は、私を含め、コミュニティサイトなどの活動をしている計20名ほど。
私たちはスタッフさんから「映像や音声を邪魔しない限り何をしても良いです。無理なくだらっと自由に観てください」と言われていました。
観覧席にいるも良し、休憩エリアでひと休みしたりPCを開いて記事を書くも良し、
サブ放送席を観覧するも良し(こちらは立ち見)、ご用意いただいたお弁当を食べるも良し。
吉田P含む開発/運営コアメンバーは、自身が出演していないときにも各放送席を眺めるためにふらりと現場に現れていました。
そのときにサインを求めたり話しかけたり、ときに世界の秘密に関わる質問を投げかけたりしても、じつに気さくに応じてくださいました。
白い矢印がメイン放送のセットで、赤い矢印がサブ放送です。
その間は数メートル。
たとえば、メイン放送の音声に混じってサブ放送の出演者の笑い声が飛び込むのにお気づきの方も多いでしょう。
互いに話せるくらい距離が近いのです。
メイン放送はメインらしく、冒険者たちに伝えるべき重要な情報がどんどん出てくる番組が目白押しでした。
プロデューサーレターLIVE(PLL)やコミュニティ放送、「吉P散歩」などの人気番組が続きましたね。
ベルを鳴らして呼ばれたと思ったらセミを食べさせられる
リテイナー姿の祖堅さん(サウンドディレクター)。
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対照的に、サブ放送ときたら……
「居酒屋に設置したゲームをネタにして楽しくふざけ合うおじさんたち」としか言いようのない構成で、これがまたしょうもなくて可笑しい!
かぶり物、怪しい飲み物、歌声…あらゆる手口でいじられる
NQヒロシさん(デザインセクションマネージャー)。
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妖怪ウォッチイベントの最中ということもあり、「妖怪武器を全種類集める企画だ!」と予想していたNQヒロシさん。
しかし実際は「オーケストリオン譜を集めろ」との指示。
肩すかしに戸惑いながらもがんばって譜面を集めていくのを、周囲はからかい混じりに応援していたのでした。
ご褒美とチャレンジ(罰ゲーム?)。
まさに飴とムチ。
ウルダハの豪商、テレジ=アデレジのTシャツをまとう
前廣さん(シナリオセクションマネージャー)。
なぜかおもしろTシャツを供給し続けるTシャツ班がバックにいて、
生放送中の隙を見つけては何着も着替えていた。
そうそう、Tシャツ班の皆さま!
「青の手」グラフィティTシャツをお待ちしています!
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◆ 世界観にまつわる質問 ◆
放送の合間にたまたま私たちのそばを通りがかった、世界設定班スタッフの織田さんをお引き留めして、質問を投げかけてみました!
Q ウィルレッドさんに何が起きたのですか?
A 何かに気づいてそれを防ごうとしてああなった
Q 世界設定班とストーリー班はいっしょ?
A FF14では別の班になっている。国内メーカーでは一緒のことが多い
Q 各都市国家の人口はどれくらい?
A ひみつ
Q 「禁忌都市マハ」でケット・シーの役割は?
A 冒険者の先回りをして道中の説明をしてくれるのと、「一緒に旅する感じ」を出したかった
Q プレイヤーに聞いてみたいことは?
A 「どのシナリオが良かった?悪かった?」
(→ 学者クエストが良かったとお伝えしたところ「自分が作ったんだよ」と喜んでくださった)
Q シーズナルイベントの告知を、かつてのようにポスターやチラシや新聞・雑誌記事風にしてほしい
A なるべくそうしたいが全部やると大変で…
(その他)
A アイテムやリーヴやミニオンなどの説明文に載せたこまかいストーリーに気づいてもらうと嬉しい
吉田Pは特別なマシンでスイスイ移動していました。
広いオフィスの中で、日常的に使っているそうです。
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メイン放送とサブ放送と休憩エリアとを行ったり来たりしていた私たちに、「ではそろそろ参りましょう」とお声がかかりました。
開発室ツアーとコミュニティ座談会へ行く時間です。
おっと。
ここから先は残念ながらオフレコ情報だらけです。 当然、写真撮影もダメ。
「ええーっあれが出るの!?」 「あれの調整が入る日が近い!?」
みたいな情報はポンポン出てきたはずなのですが、座談会でシュワシュワする忘れ薬を飲んだのでまるっきり覚えていません。
いやー、残念。
うっすら残る記憶から引っ張り出した情報をかわいい写真とともにお届けするのでどうかご容赦ください。
3周年記念として雑誌・ファミ通さまより届いたプレゼント。
レターモーグリ、デブチョコボ、ファットキャットのちぎりパン。
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◆ 吉田Pの案内で開発部門を見学するツアー ◆
たくさんの机が並ぶ広い開発室を、吉田Pの案内で見て回りました。
「このあたりはバトル班。こっちはモンスター班」などと紹介されながらずんずんと進みます。
資料庫として見せられた書棚には画集や図鑑やマンガが収まっていました。
かっこいいアクションのために参考にするのかな?
ストーリー班の机の周囲には、きちんと意図に沿った表現をするのに使うのでしょう、辞書が整頓されていました。
毎日「朝会議」が開かれるという小会議室も紹介されました。
プレイヤーから寄せられた不具合報告などをその日のうちに対処すべく、関係するスタッフが集結する会議をしているそうです。
当日のコミュニティ放送で話題に出た「GMのお仕事」の現場でもあります。
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開発室の中には、プレイヤーからのプレゼント/メッセージが置かれたスペースもありました。
昨年のこの機会に私たちがプレゼントした寄せ書きも壁に貼られていました。
スタッフの皆さまはときどきプレゼントやメッセージを見ては活力を得ているそうです。
(パッチ前など作業締め切りが近づいて切羽詰まってきたときに人気のコーナーなのだとか)
昨年見せてもらったときに比べて、こうした物品がだいぶ増えてきたというものの、
なんとか工夫してたくさん置いてくれているとのことでした。
今回吉田Pを通じてプレゼントした私のフォトブックも、いつの日か、誰かの応援になるのかもしれません。
ちぎりパン、ズーム!
むっちりしたのが並ぶすばらしさ!
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◆ コミュニティ座談会 ◆
吉田Pと室内さん(コミュニティチーム・リーダー、通称・モルボルさん)と、
私たち冒険者集団によるコミュニティ座談会、またの名を、「吉田Pとのオフ会」。
どこにも放送されない形でひっそりと行われました。
海外では、ファンサイト関係者とゲーム運営側が会うことがよくあるそうです。
ファンサイト関係者というのが、今回の私たちの立場ですね。
ゲーム会社とプレイヤーが対立する存在となるよりも、交流し、質問をし、ときに連携することで、
ゲームに関わるコミュニティをより良いものにしていこうという趣旨のようです。
あらかじめ1問だけ質問を書いた紙を、「吉田ボックス」からひとつずつ取り出しては自己紹介と質疑をしていく形で進行しました。
一問一答が全員分終わったら、自由に質問したりおしゃべりしたり。
鋭い質問にうっかり決定的な秘密を話してしまいそうになるのを、室内さんがズバリと制止するシーンが可笑しくて、
だれかが「…モルボル討滅戦だった…」とぽつりとつぶやいたのも納得でした。
「座談会の前に互いに自己紹介をしておいてください」と言われてあったのと、
半数以上の参加者が昨年から引き続いての参加で、すでに顔見知りだったことで、
座談会中の自己紹介は昨年よりずっと簡潔に済みました。
おかげで座談会の時間配分が良く、フリートークがいくらか弾んだように思いました。
楕円のテーブルを囲んで飲食しながらおしゃべり。
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私からは、「自分でデバフをつけることはできないか」という質問をしてみました。
たとえば、現在、「服から足が突き出てしまうから、足首まであるような浴衣を作れない」という、おてんば防止のような制約があるわけですが、
仮に、浴衣を装備すると「走れない」というデバフがつくのであれば、足が突き出ない装備を実現できるのではないか、と提案しました。
また、かき氷を食べたら頭痛デバフ(弱い継続ダメージと苦痛の表情)が出たら楽しいのではないか、とも提案しました。
吉田Pから、「できなくも…ない…かな、エモートと抜刀も制限か…、検討してみます」とのお返事をいただきました。
ちぎりパンはこの座談会でちぎられました。
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他の参加者との質疑でしたが、興味深いと思ったのが、「吉田Pがいま注目しているコミュニティ活動は?」というもの。
これに対し吉田Pより、ドイツで開かれたファン・ギャザリングというイベントを紹介されました。
半分公式・半分プレイヤー主体のオフ会のようなイベントだそうです。
会場手配や応募手続きなどを公式側が支援するから、半分公式。
司会進行を行うのはプレイヤー側なので、半分プレイヤー主体。
数百名が参加するような大がかりなものを、数ヶ月おきに開催しているというので驚きました。
おもしろそうだけど、ケンカや集団の暴走のリスクや、ごみ問題や、宿や交通の配慮なんかを考えると、
うーむ…身近で実現できる日が来るだろうか…。
座談会が済むと、ふたたび生放送スタジオに戻って、観覧や交流にいそしみました。
いっしょに参加していた人たちから、たくさんおみやげの品をいただきました。
きれいに整ったフォトブック、写真、イラスト、そしてマシュマロ…?
マシュマロに絵柄が…そんなことができるんだ…
私もお返しとばかりに件の写真を押しつけておきました。
憧れのSS加工師さんの一人、次郎さんにいただいた大きめの写真。
澄んだ青と力感あるポーズが特徴的な、おたからです。
次郎さんは、写真いじりを上達するための心構えみたいな話をしてくれて、それがまたプレゼントだと感じました。
また、「ブログを見ています」と言ってくださる方もいて、うるせえこっちのほうこそお世話になってるんだぞありがとうございますと返しつつ、貴重な機会に感動していました。
そうこうするうちに午前2時。
14時間生放送は、ぶじ終了しました。
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楽しかった記憶の熱が冷めぬうちにと書いてきたら、とても長い記事になってしまいました。
読者の皆さまが、もしこういうイベントに招待されたら、ぜひ参加してみてください。
きっと生涯思い出に残る貴重な経験になるとお勧めします。
◆ 注意点 ◆
・脈絡もなくFF14運営からメッセージが届いてびっくりします
・ウソかと思ったら、他に誘われた人がいないかようすを探ってみてください
・楽しむことを最優先にしましょう。質問や要望で窮屈にしすぎないように
・プレイヤー同士で話してみましょう
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最後になりましたが、きっとここまで目を通してくださるであろうスタッフのみなさま、
再びお招きくださいまして誠にありがとうございました。
あれから丸一年もこの世界に魅了されたまま旅をしている自分に驚いています。
みなさまのご尽力で作り上げられてきたこの世界が、
ますます美しく、暖かく賑やかなものになりますように祈っております。
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あれはパンだったんだ!ケーキかと思っておりました…w
返信削除休みをとってのんびりとおうちで放送を観ていたにも関わらず、「居酒屋に設置したゲームをネタにして楽しくふざけ合うおじさんたち」もまだまだ観れていません。時間もっとほしい。
織田さんへの質問の「シーズナルイベントの告知を、かつてのようにポスターやチラシや新聞・雑誌記事風にしてほしい」やっぱりかなり大変なのですね。でも、やりたいと思ってくれていることがわかって嬉しい。
お土産の数々も羨ましい!イイなぁ~(*´▽`*)
文字にできたのも一部でしかないくらい、イベントだらけでわいわいして忙しい一日でした。
返信削除とにかく楽しんでもらおうという雰囲気を満喫しました。
こういうことができるってスゴいねー。