なめらかな曲線でできた石像。
きれいな平行線。
なかなか丁寧な仕事ぶりですなー。
で、これは何の形でしょう?
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前回に引き続き、カルン埋没寺院をおさんぽしています。
ここができたとされるベラフディア王朝は、石造建築文化だったのですね。
建築を彩る模様や像も全て石造りです。
まあ、木材は腐敗して無くなり、金属は盗掘された結果、石ばかりになったのかもしれませんが。
大兜の彫られた彫像(というより石版)。
よく見ると、ちゃんと兜でした。
ちなみにこの台座には乗れます。
がんばってジャンプ!
壁にずらりと、背の高い兵士像が並んでいる部屋がありました。
残念ながら兵士像はどれも破損がひどくて、きれいな形を残しているのはわずかです。
あ、ほら、兵士たちがさっきの「大兜」に似た兜をかぶっていますよ。
この時代の兵士は全身を覆うような縦長の盾を使っていたんだなあ。
壁材は、緑の石と赤茶色の石が使われていて、華やかです。
王族の名を冠した祈祷所があるくらいなので、王族御用達の寺院だったのかな?
やっぱり、ここを訪れる王族を守る兵士たちのイメージでしょうか。
最初に見た小さめの像の、壊れていないものもありました。
四つ足の動物をモチーフにした石像ですね。
神聖な部屋がいくつかあって、それぞれに宝物が置いてありました。
その部屋に共通するのが、太陽と審理の神、アーゼマのマーク。
たとえばこの写真では、正面の壁の一番上に、お皿にのった円が描かれています。
これがアーゼマのマークです。
他の部屋にも、ごらんの通り。
祭壇(?)の形はいろいろだけど、どれもアーゼマを祀っているようです。
ゆっくりぶらぶらと見て歩く私を寺院の最奥でお待ちかねでした。
動く石像のアーゼマジャッジさん。
ジャッジ(審判・審理)というくらいだから、神様の使いという位置づけなのかな?
さっきの兵士像とは大きさこそ似ているものの、まったくちがう形ですね。
ベラフディア王朝の王族や宗教家、ふつうの信者がお詣りしていたころには、どんな役割をしていたのでしょうね。
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