2017年11月5日

湖底に眠るアラミゴの至宝

宝を護れ 命の限り

宝を護れ 命のかぎり



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前回からのつづきです。



亡国アラミゴ最後の王、「廃王」テオドリックが隠したという宝を探して、ロッホ・セル湖底に眠るスカラ遺跡を探索中です。

いやいや、スカラの遺跡自体がお宝だとは思いますよ。

それに加えて、アラミゴ王の関わった痕跡があり、アラミゴの財宝があるわけでしょ。

見どころ満載ごっちゃごちゃです。








スカラ遺跡を奥へ奥へと歩いていると、りっぱな・・・祭壇? 門?

部屋の中央の壁に、肉厚な石組みで装飾されたものがありました。

と思ったら、ゴゴーンゴゴーンと音を立てて仕掛けが動き、さらに下へとつながる隠し通路が見つかりました。







ほこりっぽいです。





下へ降りてみると・・・スカラの文化を感じさせる遺跡だった上階に比べると、ただの石窟と呼ぶべき味気ない洞穴になっていました。

ちょっと残念。

しかし、この階がスカラの時代ではなくアラミゴ時代に掘られたということを表す景色なのだとしたら、意味のある変化でしょ。

それも飾る意図ではなく、ただ実務的に、牢獄や倉庫として。



そう、ここにはたくさんのお宝がゴロゴロしまわれていたのです。

なるほど、これが噂の財宝!



この茶色の衝立、良いなー!

とても精巧な木彫りの、4枚折りの衝立です。



どんと据えられた壺は、パステルカラーの優しい色づかいでインテリアに合わせやすそう。

アラミゴにしては珍しいテイスト。

いや、アラミゴで宝物とされていたってことは、つまり外国産の珍しい物かもしれません。






独特な形のチェストにも出会えました。

使い勝手は悪そうだけど、なにか大事な意味を表した形なのかな?


ここの壺なんかに見られるような金色と鈍い単色の装飾は、ラールガーズリーチにもあって、アラミゴ文化圏で好まれる定番の様式です。






他にも、金色の壺や器、革張りのベンチ。


それにミイラ・・・あああ・・・






気づいてみれば、そこらじゅうにミイラが転がっています。

無造作に、お宝とごっちゃにして。


なんだこれは!






奥へと進むうちに、怪しげな青い焚き火ばかりになり、辺りは暗くなってきました。

ミイラはさらに多く、より無造作に置かれるようになってきました。





ララフェルのミイラがないのがね! いくらか安心要素だね!






ひょおおぉ・・・不気味!


あの大きな頭骨は何の動物でしょう。

そして台の上に置かれたミイラは、何のまじないをするのか!



たくさんのミイラは、お宝としてではなく、ここで儀式に使う材料として持ち込まれたのかなー。







恐ろしいものを見たり、フワフワした化け物に変身させられたりしながら通路を行くと、「直言のフロドリック」という獣が待ち構えていました。



えいやーっとやっつけちゃった後でアラミゴの史料を調べてみると、廃王テオドリックの従兄弟で、王位継承権ももつほどの大貴族に、同じ名前の人物がいたことがわかりました。

直言、つまり「自分の信ずる所を遠慮なく言う」人物だったようで、暴君テオドリックを正義感からいさめようと進言した挙げ句、反逆の罪を着せられてしまったのだとか。


そういえばここにいた獣、ときどき人の言葉を話していたなあ・・・








フロドリックのいたその部屋は、結局行き止まりになっていて、どうやらそこが宝物庫としての終点のようです。


数々あるお宝のうち、とくに目を引くのがこちら。

一番目立つように部屋の奥の中央に置かれていたので、やっぱりこれが例の「廃王」テオドリックでしょうか。


張った頬骨と額から、アラミゴに多いハイランダー族のようです。

ムッと結んだ口元と、逆立った紫色の髪の毛、じろりとこちらを睨めつける目つきは、じつに猜疑心が強そう。

肖像の背景はぼんやりしていて、屋内なのか屋外なのか定かではありません。







人物の絵はあと2種類ありました。

ひとつは、この、暗い色で描かれた男性。

冷ややかで悲しげな、もしくは卑屈にも見える固い目つきで、こちらを正面から見ています。

どんな人物だったのでしょうね。



この絵は、別の場所にもう一枚ありました。






それから、銀色の甲冑に身を包んだ、銀髪の兵士の肖像もありました。

こっちは少し明るいし、ほんのり笑っているような気がします。


これならまあ、家に飾ってもいいかな。



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