2020年10月21日

ガンゴッシュで思う飛空艇史



こんな飛空艇、見たことない。

だけど、どこかで見た。



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ガレマール帝国に抗うレジスタンスの活動拠点の一つであり、今、最もアツい場所。
ガンゴッシュにやってきました。

ドマのヒエンが盟主となった東方連合は、ガレマール帝国の属州となっているラバナスタやボズヤのような地域をふたたび元の住民の手に戻すべく、各地のレジスタンスを支援しています。

ちょっとしたご縁があってヒエンを手伝うようになった私も、ときどき東方連合のお手伝いをしているというわけで、今日はその一環でここを訪れているのでした。



ここには、帝国の属州となっているボズヤという地を奪還しようという、ボズヤにゆかりのある人たちが集結しています。


がんばれがんばれ。






(画像引用元:Yaruyo Banzoku様の検討記事
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ドマから連れてこられたばかりであんまり土地勘がないのだけど、このガンゴッシュは、ドマなんかもある東州オサード小大陸の南西部で、ダルマスカの西らしいのです。

一方の目的地であるボズヤは、北州イルサバード大陸の辺境と呼ばれています。


おさんぽ士の私も未だ踏み入ったことのない北州イルサバード大陸は、ここから陸続きなのかは分かりませんが、まあ近いのでしょう。







そんなこの地でも相変わらず気が散りがちな私。
目に留まったのは、この飛空艇の回転翼でした。

これで飛ぶんだなあ。


舷側から前後左右に延びる、コウモリのような翼がエーテル翼。
大気を満たすエーテルをどうにかすることで、推進力を得るのでしょうか。
ちなみに、ガレマール帝国の戦艦なら、エーテル翼が赤に塗られます。



ここでふと思い出したのは、まったくこことは縁の無いはずの彼ら。




イクサル族のはぐれ者職人集団である、エカトル空力団だったのです。


エカトル空力団と親睦を深めた人ならご存じでしょう。
イクサル族には「遙か高空にある幻の浮遊大陸『アヤトラン』を目指す」という、種族としての目標があることを。
そして、「どうやってアヤトランへ行くか」の方針の違いで、ナタラン入植地にたむろするイクサル族から見ると、エカトル空力団が「はぐれ者」になっていることを。



そもそもイクサル族は、気球を作る技術を持っていました。
ところが気球というものは、上下に移動することはできても、横方向の移動は風任せ。
乗り物にしてはあまり自由が効きません。

そこで、嵐神ガルーダを信奉するグループは、ガルーダの魔力で作った「風生みの珠」を推進力として加えることで、黒衣森を自由に移動する戦闘用の装甲気球を開発しました。

一方のエカトル空力団は、偶然出会ったララフェル青年のおかげで、青燐機関による推進力を獲得しました。





こちらは都市間飛空艇としておなじみのブロンコ級。
屋根の上に大きな風船、船体の左右に小さな白い翼が付いています。





エオルゼアにおける飛空艇の歴史にも、イクサル族の関わりがあったそうです。
およそ50年ほど前に、タタノラさんという富豪がイクサル族から気球技術を学び、気球による遊覧飛行を開始したのだとか。


その後タタノラさんは、大型遠洋船に回転翼をつけたインビンシブルという飛空艇を作りましたが、これは残念ながら飛ぶことができなかったといいます。

インビンシブルに搭載された回転翼は、「気球を使わない浮力」を求めた結果の発明というべきでしょう。


そして、インビンシブルにエーテル翼は見られません。



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それに先んじて、北州イルサバード大陸で青燐機関が生まれました。
そこにはこんな歴史があったそうです。

1) 少数民族だったガレアン族が辺境の地の青燐泉から青燐水を獲得
2) 青燐水は燃えやすく、暖房に使われていた
3) 青燐水を燃焼させて浮行ガスを獲得
4) 青燐蒸気機関の小型化のため、ある技術者が青燐機関(内燃機関=エンジン)を開発
5) 若きソル・ガルヴァス軍団長が青燐機関に着目。彼の号令で、青燐機関に火砲を備えた魔導兵器が開発された。青燐機関の軍事利用を「魔導技術(魔法代わりの技術の意)」と呼ぶ。
6) 圧倒的な武力を獲得したガレマール共和国は北州全域を制圧。ソルを初代皇帝とする帝国へと移行

生み出された魔導兵器の中には、すでに飛空艇もありました。
飛空艇は、ガレアン族のお家芸だったわけです。




ところが、シタデル・ボズヤでの事故でガレマール帝国を見限った技術者シド・ガーロンドが、エオルゼアへ移民することで、エオルゼアに青燐機関とエーテル翼の技術が流出しました。
言い換えれば、エオルゼアにおける飛空艇の歴史が再開したのです。

これが気球の浮力と合わさり、現在のように、エオルゼアでも飛空艇を普及させることになりました。





さてさて。

ガンゴッシュで見かけた飛空艇のマストについていたのは「回転翼」でした。
気球らしきものは見当たりません。
浮行ガスを船体内に詰めこむと重心が高くなって上下がひっくり返ってしまうため、船体内にも気球は無いと思われます。
ともかく、この回転翼こそが、気球に相当する浮力の源でしょう。


青燐機関はガレマール帝国にとって国家機密のはず。
青燐泉も、エオルゼアなら北ザナラーンで細々と採掘されていましたが、東方地域では果たして掘られているのでしょうか。
青い霧がかかる土地、ありました?

今のところ、青燐水がなければ浮行ガスの安定供給はできないようなので、この船に回転翼が選択されているという点が、東方地域で青燐水が貴重であるということを裏付けているように思います。






東方連合の飛空艇は、冒険者が製作できるインビンシブル級回転翼と同じく、3本のマストそれぞれ、前から順に2枚ー3枚ー2枚の回転翼を備えています。

なお、飛空艇の全体としての大きさは「遠洋航海用の大型船」とは言いがたい、都市間飛空艇くらいのサイズです。
「インビンシブル級」とは呼べないでしょう。





なんとなくまとめるとこう。

青燐水資源って有力なんだねえ。
ふーん。



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はてさて。

久しぶりの記事が、ずいぶん長くなってしまいました。

こんなふうにおさんぽのついでに各種の飛行装置を眺めているだけで、どんな浮遊力と推進力を備えているのかを考えたり、歴史を知ったりして楽しいのでした。


それじゃ、また。



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