2015年12月8日
不浄な跡継ぎたち
「不浄の子」と名付けられたそれは、あまりに大きな岩だった。
生まれ落ちたときこそ異様であったはずの姿が、当たり前の景色へと馴染んでしまうほどに。
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ふたたびやって参りました。中央ザナラーン。
「あれ? 最近来たばかりじゃない?」と思ったアナタ! 正解です。
先日の企画モノおさんぽ、「アラグ陽道を日の動きに合わせて歩く旅」の道中で立ち寄ったばかりなのです。
(→ 「~歩く旅 その4」)
今日ここにやってきたのは、その記事にいただいたコメントにあった、
「アンホーリーエアー」の由来について検証するためです。
アンホーリーエアーとは、中央ザナラーン東部、クラッチ狭間にある大岩のこと。
円柱形を鷲づかみにしたようなくびれを持ち、さらに岩の足元はキノコのようにえぐれた姿をしています。
周囲の浅い水場にはカエルがわらわら。
コメントを承け、さらに歴史書や聞き込みで調べたところ、
アンホーリーエアー=【不浄な子】 という妙な名前の由来が分かりました。
【第七霊災時、飛来した古の蛮神「バハムート」の攻撃により、巨大な大岩が堕ちてきた。
人々はそれを「不浄な存在(バハムート)」の卵に見立て、いつしか大岩の中から、
その「後継者(息子)」が生まれ世界を滅ぼすのではないかと恐れたという】
・・・
なんとまあ。この大岩も第七霊災の余波だったとは。
あまりに景色に馴染んでいたので思いも寄りませんでした。
水場になっているくぼ地はクレーターだったのかな?
さて。
ここで面白い発見をしたので併せて紹介しておきましょう。
岩を眺めるために私が来たのは、アンホーリーエアーから見て南西の崖の上にある、
キヴロン別宅跡と呼ばれるところです。
崖上の少しばかりの平地に、日よけのタープと粗末な小屋があり、
ここを根城にしている野盗がうろついています。
別宅「跡」といっても、跡らしきものといえば石壁か石塀のようなこれくらい。
しいてまともな建物といえばこのオンボロ小屋くらい。
跡地、というか、ほぼ更地のようなものですね。
今日は不在でしたが、この場所に来れば「サー・キヴロン男爵III世」という人物に会えるというのが
ウルダハを拠点にする冒険者にはおなじみのようです。
貴族風な名前が真実なのか嘘なのかはっきりしませんが、実体はただの盗賊だそうですね。
第七霊災で亡くなったというエオランデ・キヴロンさんの縁者を名乗り、
この、キヴロン家の別宅跡を占拠しているのだそうです。
エオランデ・キヴロンさんはフロンデール薬学院理事長で、砂蠍衆でもあったという女性です。
(この写真の左端の人物らしい)
はて、「不浄な子」、あるいは「不浄な跡継ぎ」・・・
アンホーリーエアーという地名には、キヴロン家のエピソードが関わっているのでは?
そうだ、そういうウワサがないか、モモディさんに聞いてみよう。
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アンホーリーエアー The Unholy Heir
Unholy: 不浄な、罪深い
Heir: 後継者、跡継ぎ
Air じゃないんだね!
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こういう話大好きです^^調べてみると芋づる式に色んなことを知れますよね。
返信削除砂蠍衆のエオランデさん、全然馴染みなかったけどエレゼン女性だったのね。この人が亡くなってゴッドベルトさんが砂蠍衆になったことは知ってたけどキヴロン別宅跡がこういう繋がりもってたことは知らなかった~。