巨木の命はだれのもの。
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ギラバニア地方、辺境地帯にある夜の森。
濃霧に包まれていて、昼間に訪れたのにその名の通り薄暗い森でした。
ここでとある大木に目が留まりました。
んー、りっぱです。
近隣住民からは、大精霊の宿る木、賢者の木だと教わってきたのですが、私はにぶいようで、精霊の気配を感じ取ることはできませんでした。
帝国の統治下で森の管理がほったらかしだったとかで、愛想を尽かして出て行った?
それとも私がにぶいだけ?
辺りの情勢がもう少し落ち着いたら、幻術士ギルドの調査が入るんじゃないかな。
それはさておき、この・・・なにこれ?
透き通った石か結晶のような、球が埋まっていました。
大精霊がいるとこうなるの?
見上げてみると、このような球はいくつも見えました。
妙な毒物で土地が汚染されたとか、いやな噂を聞いたけど、どうかその影響ではありませんように。
暗くなると(昼でも暗いけど、もっと暗い夜になると)、ぼんやり黄色い光を放ち始めました。
光ったからといって、中はよく見えないままです。
顔をへばりつかせたら・・・見えないかな。
ふしぎ。
この不思議さは魅力的。
だけど、景色としては、昼間の方が好きかな。
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