2015年7月30日
ガビノー親方と奇跡のヤカン
木こりの頭領、ガビノー親方のお手伝いに来ました。
休憩時間。
「お茶でも淹れよう」となったので「いやいや若輩の私がやりますよ~、台所をお借りしまs・・・」
ハッ!
このヤカンは・・・あのヤカンと同じデザイン・・・
やはりアレですか!?
伝説のヤカン職人、ゲロルトさんの作ですか!?
別分野とはいえ達人同士、知り合いとか確執とか
そんなオモシロエピソードがあるのですか!?
親方!親方ァ!
午後になると霧雨が降ってきました。
森で霧や雨に出会うのが、私は好きです。
草木と自分の身体との距離を、水が埋めてくれるような気がします。
景色との一体感が高まるとでもいうような感じです。
仕事の手を止めぼんやり景色を眺めていた私に、親方から
「木質が変わって傷みやすくなるから、今日の伐採はこれまでにしよう」と声がかかりました。
ありがたい提案に、私も早めに切り上げて、周辺をおさんぽすることにしました。
ガビノー親方の小屋は、質朴な親方の人柄をそのまま映し出すように
塗装や装飾のほとんどない、簡素な建物です。
屋根を葺いた木材の切り方が、すこし不揃いなのが気になりますが
親方も弟子たちも、大工ではなくて木こりですからね。
身体を休めることができれば十分、なのでしょう。
手に取る道具にはこだわっていても、建物にはさほどの気を払わないようです。
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