2016年4月7日

ビギナーチャンネルとメンター制度について(後編): メンターを評価する基準



暑苦しいことを書いてしまった。
本にしたら売れるかな
********




ビギナーチャンネルとメンター制度についての日記です。

最後となるこの後編では、これまでの失敗の反省であったり、素敵な冒険者への憧れだったりをふまえて、
私がどんなメンターでありたいかを整理しておくことにします。


********
前編: メンター・怒りの3国巡業
中編: ビギナーチャンネル仕様変更
********





そうそう、その前に。
まず重要なこと、世間でたまに聞く滑稽なかんちがいを指摘しておきます。

強くてくどい物言いになりますが・・・


それは、「メンターとは決して戦闘が上手な冒険者のことではない」ということです。













メンターに求められているのはこちら。
 1.ビギナーを始めとする他プレイヤーへのゲームプレイへのガイド
 2.模範的なプレイマナー実践
 3.ビギナーチャンネルでの受け答えと、チャンネルへのビギナー招待



ご覧の通り、メンター奨励されているのはガイドとマナーであって、彼らが評価されるべき基準は戦闘面腕前ではありません。




メンター制度が立ち上がってまもないうちから、たまーにではありますが、
戦闘の手際が悪かったメンターを「メンターのくせに」と嘲笑し侮蔑する言葉を耳にするようになりました。

残念な評価であり、頑張っているメンターさんのやる気をそぐものだと感じます。


しかも、それはたとえるなら、パンの味ではなく、釣りの腕前でパン屋さんを馬鹿にしているようなものなのです。

むしろ評価基準を誤っていることからくる滑稽さ、そしてそれに気づかないことへの気の毒さを感じませんか?


私としては、メンターが必ずしも戦闘が得意種目とは限らないのが当たり前であると、
なるべく多くの人に気づいてほしいと思います。



どうか、メンターはガイドの適切さやマナーの良し悪し評価してください



じゃあと言って、「ダンジョンの走破スピードを切り詰め、1秒でも早くクリアすることに努めることもマナーだ」とまで考えるのは、マナーの拡大解釈というものです。

「あなたはこれまで、常に誰にも迷惑をかけずに、1秒も無駄をかけさせずに、マナーを全て守って生きてきましたか?」
「自分のマナーを押しつけることがマナーだと習って育ってきましたか?」
と問いかけてみれば、うっとうしさに気づいてもらえるでしょうか。




ここを見た方は、ダンジョンでたまたま不器用なメンターに同行することがあっても、
どうか「メンターのくせに」と馬鹿にしないであげていただきたいと思います。





********



さて。



メンターをするようになって、「ビギナーさんに見える自分はどうありたいか」と、具体的に考えるようになりました。

自分用のメモとして、以下に箇条書きにしておきます。

こう上手くできるといいなあ、くらいの目標です。



(1) ゆったり過ごそう

これは今まで通りなので、あまり気負わずにできそうです。
その日にこなしたいノルマに縛られず、ゆったりふわふわと過ごそうと思います。

おさんぽしたり、虹やオーロラを眺めたり、流行りの金策に飛びついたり、
ミラプリに情熱を燃やしたり、ビギナーさんを遠巻きに眺めたり、ミニオンをつついたり。





(2) 強制しない、禁止しない、命令しない。その代わり「オススメする」

『~しなきゃダメ』、『~してはダメ』、『~しろ』という言葉はうっとうしいものです。

それが他人から言われた言葉であれ、自分が自分に課す言葉であれ、
自由な冒険者でいるときに、そういう言葉で縛られるのはたまりません。

でも、意見を言いたいときはあります。

そんな意見を「~すると簡単にできるよ」、「~しない方が近道だよ」という言葉で伝えられるメンターでありたいと思っています。

つまり『オススメする』だけに留められるメンターでありたいのです。


失敗を経験することも、先人の積み上げてきた知識に価値を感じることも大事です。

そしてその失敗が大したものじゃないんだよと誰かに言ってもらうことも、ビギナーにとって必要だろうと思うからです。

できることなら、ビギナーが、将来あらたな知識を積み上げる立場にまで成長してくれますように。





(3) ギスギスを楽しめるようになってもらいたい

これをビギナーさんに伝える方法は、まだ模索中ですが・・・


ダンジョン攻略で、蛮神との戦いで。
厳しい戦いであるほど、ちょっとした機会にパーティの会話がギスギスすることがあって、そういうのは誰しも好まないものです。

たいてい、上の(2)項でいうところの、強制・禁止・命令ふうの言葉がきっかけになる気がします。

もちろん自分の発言からは決してギスギスさせないようにしたいとして、
誰かが発端となってそういう雰囲気になってしまったら?

私は、思い切ってその雰囲気を楽しんでしまえと思っています。


ではどうするか?

私は、ギスギスタイムを『人の心を観察して学ぶ時間』と考えることを勧めます。

そもそも人が感情をむき出しにするシーンは貴重なものなのです。
落ち着いて話す状態では見られない、その人の語彙や能力をはっきりと見ることができます。

「ちょっとした不便が許せないなんて、よほど余裕がないのだろう」
「どういう言葉が人をピリリと緊張させるのだろうか」などと考えながら、 冷静に、優しい気持ちで見守ってあげて、ゆったりと観察するのです。



なるべく理性的に考えることで、自分の中にわき起こるストレスを上手くやり過ごすことができたら、
自分を褒めてあげながら、ギスギス耐性を身につけたいですね。

そうするうちに、きっと「余裕あるオトナの冒険者」に見える日が来るはず!

つまりモテる!





(4) 自分と他人の孤独を尊重する

自分がビギナー冒険者だったら・・・と想像すると、
放っておいてほしい気持ちと手助けしてほしい気持ちが、両方あるんじゃないかな?

そして、どういう手助けが可能なのか、さっぱり分からないだろうな。

というわけで、メンターとして活動するときには、
「手助けできる方法を提示し、いつでも頼ってねと言っておいて、頼ろうとするまで放置する」ようにしたいと考えています。





(5) 自分の望む姿でメンターができそうにないときにまで、必死になってビギナーの応対をしない

自分で決めた上の(1)~(4)が達成できそうにないときに、ビギナーさんから応援要請があったとしても、
無理せず他のメンターに任せてしまいます。

ビギナーチャンネルには他にもメンターがいるので、たいていは誰かが応対できるし、
たいていそれは「私でなければならない要請」ではないのです。


では、もし余裕のないときに「ぜひミヨヨさんに!」と頼られたら?
そしたら、あとでちゃんと時間をとって対応することにしましょうね。




*******************
ブログランキングに参加中
  ↓ ぽちっと応援してね


プラチナリボン運動

4 件のコメント:

  1. ff14のメインコンテンツは戦闘なんだし、初心者を指導する立場にいるメンターの良し悪しに戦闘面の腕前が全く関係しないって事は無いんじゃないかな。

    確かに条項?みたいなのに戦闘の腕前に関する記述は無いけど、ファイター、タンク、ソーサラーの3ロール各1個ずつのカンストが条件になってるって事は、初心者に正しい操作正しい戦闘の仕方を指導する事も期待されてるはずだし。

    返信削除
  2. メンターはパン屋さんではなく指導者です。周りから釣りの上手さも求められるのは仕方のないことだと思います。
    それにメンターを免罪符にしている気がします。メンターだからこそ不手際を無くす向上心が必要なんじゃないんですかね。

    返信削除
  3. んと~~メンターは「指導者」ではないんだけどな~。ニュアンス。
    「助言者」と訳したほうが適切。コーチャ―やティーチャーと同義と捉えて論じるようとする人が多すぎるよね。
    メンターとはエオルゼアで生活する先輩として困ったことがあったら、質問に答えたり、求められたらアドバイスしたり、
    エオルゼアでの「遊び方」を一緒に遊びながら相談にのる人だよ。
    実社会の企業での「メンター」制度も新人の「相談にのる」主旨でひろまったしね。
    「教え込む」なら今までの上司・先輩でよかったの。わざわざ、そこに「メンター」と名をつけ、
    新たに役割をつくった意味、そしてこのFF14でもその「メンター」の名称を用いて位置づけたことを
    考えれば、「戦闘もうまくなくてはいけない」なんて認識にはならないけどね。
    全面的にこの記事の主旨に賛成ですね。正しい「メンター」の認識だと思います。

    返信削除
  4. バトル面で非難されるメンターは
    先釣り、強引なまとめ、
    マーキング無視して殴るなど
    上手い下手ではないバトルにおける
    マナー違反が非難されていることが
    多いように感じますけどね

    返信削除