2017年2月21日

新たな地図を読んでみよう


冒険者と探検家たちの功績により、この世界に新しい地図が生まれました!!

わー!おめでとーう!




これまでの地図(以下、「エオルゼア全図」と呼びます)がこちら。




重ねてみれば一目瞭然。
(白い四角がエオルゼア全図の領域)


歩き回れる広さは、これまでの何倍にもなりそうです。


これはつまり楽しみもそれだけ広がるということ!


やったッ!!

新しい土地でおさんぽができるぞ!



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以上、旅のララフェルから届いた喜びの声でした。


さて。



実はすでに何人かの冒険者の手によって、地図に書かれた地名のエオルゼア文字の翻訳が進められています。

エオルゼア文字の翻訳ってなかなか大変なので、ありがたいことでございますよ。

たとえばこちら。



せっかく骨を折ってくださっている方がいるので、この記事では改めて地名の翻訳はしません。

その代わりに、この新たな地図を、なるべく翻訳以外の視点からじっくりと読み解いてみたいと思います。




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新しい地図はGAME Watchさまのこちらの記事からお借りしました。

この記事ではいつもと違い、メタ的な書き方やネタばれが含まれます。
また、かなりあやふやな憶測を述べるので、後日ふりかえって読むと間違いだらけかもしれません。
あと長いです。
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そもそも、これまで慣れ親しんできた「エオルゼア」とは何か。

簡単に言えば、エオルゼアとは十二神信仰をもったヒト(※)の集団が統治する地域を指します。

リムレーン、ナルザル、ノフィカ、・・・
十二神の名前を挙げられますか?

神話によれば、これらの神々は互いに家族や友人といった関係にあるとされます。

時代、土地、国、種族・部族、職種によって篤く信仰する神様がさまざまであるなんてことは、冒険者の皆さんならご存じですよね。


各地に十二神の秘石があって、帝国の侵略を防ぐためとかエターナルバンドのためとかで、巡礼した方も多いのではないでしょうか。


(※ 「ヒト」の定義は場所によって変わります。エオルゼア地域内では通貨や言語を共有する主要6種族を「ヒト」、それ以外を蛮族と呼んでいます。しかし例えばガレマール帝国からみれば十二神を信仰する者が種族にかかわらず蛮族と呼ばれるらしいので「ヒト」の基準も異なってきそうです)



そういうわけで、これまでの地図は、左上にエオルゼアと書かれていて、エオルゼア全図と呼ばれているのでした。





さて、一方、新しい地図の名前を確認してみましょう。

やはり地図の左上にタイトルらしき文字がありますが、エオルゼアとは書かれていません。

ふむふむ、The Three Great Continentes (三大州)ですか。

よし、この記事の中では「三大州図」と呼ぶことにしましょう。

(あれ? エオルゼアじゃないの?)と思うでしょ?

そう、冒険の世界がついにエオルゼアの外に広がるのです!



余談ながら、「エオルゼア」をファンサイトやブログやコミュニティ活動の名前に入れているところは名称変更を考える瀬戸際かもしれません。


(2018/10/23追記:正式な名前が「三大州全図」であることが判明しました





ざっくりと地理を把握しておきましょう。


エオルゼアには、西州・アルデナード小大陸と、シャーレアン(本国)を含むべきでしょうね。

アルデナード小大陸の北にはシャーレアン本国と、さらに北にエルストレント諸島が描かれています。


エルストレントは、古ルガディン語で「始まりの(Aerst-)地(laent)」を意味します。

700年ほど前にリムサ・ロミンサを建国した民は、北洋から海をさまよってバイルブランド島に漂着したルガディン族と言われているので、この島は彼らの伝説上の故郷なのでしょう。






北州・イルサバード大陸は、その全域をガレマール帝国が支配しています。

うーん・・・厚い雲で覆われていて様子があまり分かりません・・・


雲の上には赤い飛空戦艦や浮島が描かれています。

大きなクジラや、棒を持った巨人みたいなものもいて驚きです。



ガレマール帝国 The Garlean Empire と、ガレマール Garlemald というふうにわざわざ似た名前が併記されているのは、「帝国内にある都市」という意味でしょうか?

連邦/合衆国のような体制なのかな?



ガレマール帝国の国旗は白地に四角を三つ重ねたような図案です。






ガレマール帝国の勢力はさらに東州・オサード小大陸まで及んでいるそうで、ドマという国からは戦災難民としてエオルゼアに逃れている人々が大勢います。

ドマの国旗は、忍者の印によく似た文字のような図案ですね。




オサード小大陸より東には、ひんがしの国という島国があるそうです。

お祭りごとを広めにエオルゼアに訪れるなどしているので、ひんがしの国はこちらに友好的な気がします。

ひんがしの国がある諸島を Koshu というようです。


雷鼓のような円形のマークが国旗でしょうか?

だとしたら、マークのそばにあるクガネという都市が首都?


Koshu 諸島にはもう一つ都市があって、Bukyo という名前のようです。

こっちには国旗のような絵はないので、地方都市という位置づけでしょうか。








ひんがしの国= Koshu諸島の周りには、大きく4匹の動物が描かれているのが特徴的。

青龍(東)、白虎(西)、玄武(北)、朱雀(南)の四神を思わせます。


どうやらエオルゼアとはまったく異なる信仰体系があるといって間違いなさそうです。







イルサバード大陸より南には、サベネア島と都市ラザハンがあります。

ここは「中近東」と呼ばれたりします。

あの人が一時避難していたり、サベネア産の服や植物が伝来しているところをみると、エオルゼアからわりと安全な航路があるのでしょう。



ラザハンには国旗のようなマークはないのかな?




さてさて。

もう少し、エオルゼア全図(↑↑)と三大州図(↓↓)を見比べてみましょう。



どうかな?









三大州図で新たに書き加えられたものがありますね。

アバラシア雲海とドラヴァニア雲海の浮島群です。


ドラヴァニア地方に、霊峰ソーム・アル山とセノタフ大石碑も描かれました。

わかりやすい。



ちょっと気になるのは、セノタフ大石碑の下の文字が「イディルシャイア」ではなく、「シャーレアン」だという点。

15年前のいわゆる「大撤収」により、現イディルシャイアに入植していたシャーレアン人が帝国の侵略を恐れて北洋の本国に帰り、その跡地にゴブリン族とヒトがイディルシャイアを築き、ロウェナ商会という強力な勢力が支配しつつあるにもかかわらず。


公にはシャーレアンの植民都市のままということなのでしょうか。





それで、その本国はOld Sharlayan (古シャーレアン?)と書かれています。

イディルシャイアになじんだ身としては、ドラヴァニア地方に書くべき地名はシャーレアンじゃなくてイディルシャイアが適切でしょ? と応援したくなりました。



シャーレアン(本国)は巻き貝のマークが国旗です。

知識を畳み込む象徴ですよね。








話は飛びますが、地図の中にいろんな帆船が見られるのも楽しいところ。

エオルゼアの周辺では、大小の横帆が組み合わされた大型帆船がおなじみですね。


リムサ・ロミンサのアスタリシア号が代表的。



ガレオン船といって、速度の出やすい船だそうです。














エオルゼアの北洋に浮かぶエルストレント諸島の周辺では、前後が跳ね上がった船体と一枚の横帆をもつ船が描かれています。



こういう形はガレー船といって、だいぶ原始的な船です。
帆がありながら、櫂でこぐのも重要な推進力だったりします。

なるほど、ルガディンの腕が太いわけだ。








サベネア島の周りに描かれた船は、横帆がやや少なく、船尾に三角形の縦帆が一枚ついていますね。



キャラック船、またはキャラベル船といって、ガレオン船より少し古い型とされます。




ひんがしの国ではだいぶシンプルな帆船が目に付きました。

台形の縦長の帆を一枚だけ。

前後のは提灯・・・?




弁才船(べざいせん) という、どこかの国で長く活躍した貨物船らしいです。

はー!勉強になる!








忘れてはいけません、飛空艇も飛んでいるんですよ。


他の船とのちがいがわからない?

ほら、水面の波紋が描かれていないし、船の側面に翼がついています。









飛空艇は帆を畳んでも推進力が得られるのかな・・・






最後になりました。

三大州図で、全ての地名がエオルゼア文字で書かれているのが気になりました。


・・・当たり前だと思っていませんか?


「エオルゼア」文字というくらいだから、エオルゼア域内で主に使われているのだろうと私は思っています。

だから、他の土地の地図をエオルゼア文字で書いたの?というのが疑問だったのです。



そんなことから、地図のできた背景を考えるヒントがこちら。




三大州図の左下に描かれた各国のグランドカンパニー旗/国旗です。
(この部分は、エオルゼア全図も同じでした)



ごらんのようにエオルゼアの4大国が大きく描かれていて、アラミゴやドマやクガネは小さい枠(※)にすら含まれていません。


これらのことから、エオルゼア全図も三大州図も共通して、エオルゼア地域の民のための出版物であり、4大国がスポンサーとなっていることが推測されます。


国がスポンサー。

つまり国家事業でつくられた地図。

その目的は、この4大国がエオルゼア外を知り、出向くためでしょう。


この通りだとすれば、地図がエオルゼア文字で書いてあるのも納得なのです。



(※ 小さい枠に描かれたマークは国々というより、エオルゼア域内の商会やギルドなど比較的小さいスポンサーでしょうか?)



ということは・・・イルサバード大陸やオサード小大陸やひんがしの国では新たな文字にも出会うのか!?



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たかが地図、されど地図。

いろんな想像ができておもしろいですね。

はー、満腹じゃー。



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4 件のコメント:

  1. 描かれた船の違いが地域性を表しているのは興味深いですね
    ボクらが遊ぶ/暮らすこの世界はここまで考えて構築されてるのだなぁと思うと、
    4.0は勿論、その先に広がる世界にも夢が広がりまくりです!

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    1. 町ができているなら気候が安定しているだろうとか、帆船が使われているならほど良い風が吹くのだろうとか、視点を変えて読み解くことができる楽しい材料でした。
      おくぶかい!

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  2. キャス・コッチャ2017年2月22日 22:12

    はぁー!満足!w食い入るように読んでおりました!素敵な記事ありがとー!
    イディルシャイアはゴブリン達とトレジャーハンター達があの場所に街を築いた時につけた名前なので、地図的にはシャーレアンの表記で正しいはず。たぶんw
    基調講演ではクガネは鎖国しているひんがしの唯一の貿易港と言ってたので、首都はBukyoの方な気がします。鎖国するほど排他的なのに首都を開港しているとは考えにくいです。国旗がクガネの方についてたのは今回いけるのがこっちだからかな?
    船も描き分けられていたのね!KOEIの大航海時代で遊んでいたのでどの船も馴染みがあるものばかり!
    ひんがしの国の文字はあってほしい気もするけど、公開されている街の映像やSSには看板っぽいのはありせんでした。文字がないってことはないと思うんだけど、どうなるのかなー?楽しみです^^

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    1. そうそう、クガネは出島的な交易都市だそうですね。我々はヨソモノだから首都に入れるのはいつのことになるやら…
      文字文化の検証は長い道になりそうですぞ!

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