えっ? ほんとに?
いいの?
そう驚くほど、思いもよらなかった発見がありました。
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高地ラノシア。
石緑湖の東西をつなぐルートといえば、キキルン族の営む渡し船ですよね。
いつもお金を払ってその船に乗るばかりで、気づくことがなかったのですが、
つい最近、じつはお金を払わずに乗ることもできるのだと知りました。
もちろん、ただで対岸に渡してもらうことはできませんよ?
はしけにつながれたままの船に乗ることができた、という意味です。
いや、皆さますでにご存じだったのかもしれないのですが。
運賃を回収するキキルンにごあいさつしたら、はしけを歩いて行って船を見学させてもらいましょう。
渡し船、どちらかと言えば「いかだ」と呼ぶ方が合っている風情です。
船の前後左右はどっちだかはっきりわかりません。
うねりのある木材を巧みにロープでつなぎ合わせて、大まかな枠が組まれていますね。
船床として、きれいに平らに製材された木の板が敷かれていて、荷物がばっちり積み込みやすい造りです。
上を見ると獣の皮を張った天幕が、日よけ、雨よけの役目をしています。
ふうむ、とても機能的じゃありませんか。
船の浮力は、木材よりは、黄色い大きな皮袋でつくった「浮き」で得ているようです。
中身は空気かな?
お客さんには草を編んで作った座布団まで用意してありました。
快適、快適。
おや、ワンダラーパレスの向こうに朝日が上ってきましたよ。
風も穏やか。
今日は一日晴れそうだ。
うーん、いいじゃない。
この船でお金持ち相手に湖上のニーム遺跡見物ツアーとか、湖上パーティクルーズとか、いつかそういう営業もやってみない?
ちゃりちゃりが儲かりそうよ?
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