2018年12月2日

オペラ座の怪人たち

この人の名前、覚えてる?
どこで会ったか、わかる?


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やってきました。シルクスの搭です。よろしるくすです。

モードゥナ北岸にそびえるクリスタルタワーと呼ばれる遺跡の、搭の部分ですよ。


数々の魔物たちを下して、屋上まであと少しまで迫ると、突如現れるのがこの人物、アモン様です。

紳士的な口調ながらおそろしい攻撃を繰り出す、古代アラグ帝国の魔科学者です。



真紅と黄金でゴージャスを極めた帝立歌劇場。

舞台を駆け回って、アモンさんとミュージカルを演じきりましょう。


るんたったーるんたったー♪




おっと。
今日の主役はアモン様ではありませんでした。





もちろん、こちらのカエルさんでもありません。


もっと、うしろ、うしろ。





何度も訪れたこの場所で、ぼんやり見過ごしていたものを発見しました。

まずはこちらの観客用のボックス席。

カーテンの掛かった小部屋があって、ゆったりした赤いソファが置かれています。

そうか! ここは歌劇場なんだ!
と、今さらながら驚きました。




ぼんやりしすぎ?

でもね、もう少しおつきあいくださいな。





壁には絵が掛かっているのですよ。

それをよく見てみると、ほら。

油絵のようなうねる筆のタッチを感じます。

うむ。
これはクリスタルタワーで間違いないでしょう!

アラグという国にとって自慢の建物だったんだね。






私がウカウカしているうちにアモン様は退場しました。

ぼちぼち屋上へ行きましょうか。

と、その前に。



屋上へ向かう階段の脇に、いくつも絵が掛かっているじゃないですか!

これを見なければ!





おおお。

これは!





キャー!
アモン様ァー!





じゃあこっちの絵は?




むむ?
このマッスル、だれだ・・・?




そのマッスルは、屋上で待ちぼうけを食っていました。

ごめんごめん。


お待ちかね、アラグ帝国の始皇帝・ザンデ様です。





さっきの絵と見くらべてみてくださいね。

マッスルボディに、独特なえり飾りのついたマントがポイントですよ。





角度を変えてほらほら。





偉大な男は見上げて見上げて。



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「シルクスの搭って、なんだったっけ?」と思い、歴史書を紐解きました。



聖コイナク財団の研究によると、シルクスの搭、またの名をクリスタルタワーは、もともとアラグ帝国時代のエネルギー産生施設だったそうです。

豊かすぎて衰退しかけた帝国を再興すべく、アラグ帝国末期の天才魔科学者アモンさんが、帝国の始皇帝のザンデさんをクローン技術で再生しました。

そのザンデさんが、タワーでより多くのエネルギーを得ようとして失敗したというのが、第四霊災の引き金であり、帝国の終焉だそうです。



最末期に魔法で時間を止めて封印されていたおかげで、今の時代に元気な姿のアモンさんとザンデさんに会えるというわけですね。

下層から上層までじつに美しく壮麗にできているシルクスの搭を見るたびに、アラグ帝国の繁栄を想像してウットリします。


また会いに来るよー!



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