2015年12月10日

アラグ陽道を日の動きに合わせて歩く旅 5


東ザナラーンから出発した「アラグ陽道を日の動きに合わせて歩く旅」。

初日の夕方になって、ようやく中央ザナラーンのブラックブラッシュ停留所に着きました。

午後はあんまり寄り道をしなかったので、距離を稼ぐことができました。



砂塵の舞うあいにくの天気のせいで、赤みがかった空をずっと見て歩いていると、
いつもより日暮れの時間が早いように感じました。

あらためて見上げてみると日は案外高かったので、実際にはもう少しおさんぽできそうです。



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シリーズ「アラグ陽道を日の動きに合わせて歩く旅」、今回は第5回目です。
(これまでの流れ: 序章 第2回目 第3回目 第4回目







ブラックブラッシュ停留所の露天商は鉱石や製錬された金属などを扱っていました。

でも今は別に何か買う用事はないし、石や金属を買っても大荷物になってしまうし。

そんなことより、砂塵の舞う中を歩いてきたのでまとわりついた砂を落としたい気持ちです。



ところがそう思って聞いてまわったら、ここには宿はないんだって!

ありゃー・・・







モクモクと煙を吐く煙突はあったけど、煙の出所はお風呂ではなく溶鉱炉だそうな。

ウルダハが近いからわざわざここには住まないのかな?








ブラックブラッシュ停留所は、ザナラーン地方における鉱物製錬の拠点として整備された場所です。
ナナワ銀山やカッパーベル銅山などから鉱石を鉄道で持ってくるとのこと。

停留所と名が付くのはそのためですね。

貨物を移すためのクレーンが線路の上にまたがっていました。
鉱石はすぐ横の工房へ降ろされるようです。



よく見ると、2本のレールの間に、歯車の刻まれたレールがあります。

推進力や制動力を高めるために使われる、ラック式レールとかいうもので、
急勾配を走ったり、鉱石のぎっしり載った重い貨車を引いたりするのに役に立つのだそうです。

勉強になるなあ。







さて、ぼちぼち今夜の宿を見つけましょう。
ブラックブラッシュ停留所から南西へ、アラグ陽道をウルダハ方面へ歩き出しました。


あっ、カメだ!

あれは大きいからルガディン族が乗るといいです。
ララフェルには難易度が高い。








だいぶ日が暮れてきました。

この写真では、右後ろから続くアラグ陽道を私は歩いてきました。
右手に見える松明のところで道は分岐して、右奥へと続くのがアラグ陽道で、ウルダハへ続くのがアラグ星道です。


「陽」は昼、「星」は夜を、それぞれ象徴しているような気がします。
「昼に働きに出るための陽道、夜に都市に帰って休むための星道」なんて想像しました。



あれ?



アラグ陽道がアラグ帝国によってできたとしたら、第三星歴でしょ?
アラグ星道も同じ時期?
だとしたら、今のウルダハの場所には、そのころにも集落があったのかな?

モードゥナと南ザナラーンにそれぞれアラグ帝国の遺跡があるくらいだから、
間に挟まれた中央ザナラーンにもアラグ帝国の支配が及んでいても不思議じゃないよね。

アラグ帝国時代の痕跡がウルダハの地下に未だ眠っている、なんて可能性も?



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もわもわと考えながらふと目を上げると、いつのまにか風も収まって、きれいに晴れていたことに気づきました。
夕日が雲を鮮やかな金色に照らしていて、なんだか嬉しくなります。

最初は遙か遠くだったウルダハも、ずいぶん近くに見えるようになってきました。







さっきの松明のそばには道案内の標識もあったけど、暗くて読めません。


明日読もう。







街道沿いに立つ小ぶりな風車が弱い風をはらんでゆっくり回転していました。

足元に樽も据えられているし、地下水をくみ上げるためかな?







さて。


今夜は酒房「コッファー&コフィン」で休ませてもらおう!


酒房!

むふふ。




<つづく>



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5 件のコメント:

  1. あのレール、単にファンタジーっぽくデザインしたものなのかと思ってました。ちゃんとしたものだったのね。カットシーンだけでもいいから、いつか鉄道走っているところをみたいw
    ウルダハのある場所には昔シラディハって国があったみたいだけど600年前の話だし、第三星歴ではどうだったんでしょう?小さな町くらいはあったかもですね。
    コッファー&コフィン、こうやって旅してくると絶妙な位置にあったのねw

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    1. 走る鉄道は見たいですねー。
      資料が乏しいのですが亡国シラディハについてもいつか考察してみたいと思っています。
      さあ次回は宿泊!

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  2. けったどん2018年1月15日 23:24

    見た目からしてリッゲンバッハ式というラックレールっぽい。噛み合う歯車一個。
    日本ではかつて碓氷峠を越えるのに、これとは違うアプト式というラックレールが使われてて、一個の歯車が噛み合うレールを三本、噛み合う位置がずれるように並べて、安全性や寿命を高めたりというメリットがあったそうな。
    ちなみにその最大勾配は66.7‰(パーミル:線分の一)。1km進んで66.7m登る。実際の鉄道の勾配はせいぜいここらが限界(国内最大で箱根登山鉄道の80‰)なのだが、中央ザナラーンの線路を見ると勾配が明らかにそれどころじゃない…けどまぁ謎のテクノロジーで何とかしてるんだろう。
    ちなみに碓氷峠は技術の進歩によりアプト式を廃止して、特急列車を電気機関車2台で押して超えるという荒業をやってのけていたが、長野新幹線の開業により廃止となった。合掌。

    と、殿の忠実(?)な家来が今更うんちくを垂れているようです。

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    1. けったどん!
      技術革新の歴史を参照しながらエオルゼア各地に見られるあれやこれやを見るのはおもしろいね。

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    2. けったどん2018年1月17日 11:58

      補足:
      wikipediaで「ラック式鉄道」で調べてみたら、日本では鉄道事業法準拠のが一つ(大井川鐵道井川線)、その他遊戯施設扱いのが3つほど残ってる模様。また世界中で見るとあちこちに残ってた上に勾配が80‰どころじゃなかった。

      というわけで殿の忠実(?)な家来は一見鉄ヲタと見せかけてこの中途半端な体たらくのようです。

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