2016年10月6日

風景画家の足跡をたどる旅 海


シリーズ「風景画家の足跡をたどる旅」。

3枚の風景画をもとに、画家がどんな場所で、どんな時間帯をモデルにして描いたものなのかを見に行く旅をお届けしています。



今日が最後となる3枚目。

この絵を参考に、リムサ・ロミンサの町を探しに行きましょう。


絵のタイトルは「リムレーンのベール」。


さあ、じっくり見てみましょう。

むむむ。



バデロンさんやメルウィブ提督がいたり、飛空艇が発着したりするあの大きな建物が、青空の中にそびえていますね。


海のイメージの強いリムサ・ロミンサですが、絵の中で町の手前に広がるのは草原と小川。

ちょっと意外です。


小川には橋が架かっていて、手前側の岸辺には何やら茶色いものが落ちています。

左手には赤い旗のついた建物。




生粋のリムサっ子の私ともなれば、こんなものは簡単だ!


ささっと到着しちゃうぞ!



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シリーズ「風景画家の足跡をたどる旅」、今回は最終となる第4回目です。
(→ 序章 2回目(森) 3回目(砂)








やってきました。


町があって、小川に橋があります。

川の名前は西アジェレス川。

川岸には、陸に上がった海賊たちの小キャンプがあって、茶色い木箱が散らばっていました。



ハハァン、ちょろいね。



そう思ったのもつかの間。


よく見てみると、絵と景色が微妙に違う・・・?


橋と建物が一直線に並ばない・・・川もずいぶん浅いぞ・・・
赤い旗の建物もありません。










地図を見直してみると・・・中央ラノシアに流れる川は3本あります。

北から順に、ニーム川、西アジェレス川、ローグ川。


ニーム川は断崖の下なので景色は全く違います。


そういうわけで、こんどはローグ川の方へ来てみました。


すると一目瞭然。


おお! ここだったのか!

ここなら大きな建物と橋が一直線に見える!

川岸も西アジェレス川より深い!


絵の中で左にあった、赤い旗の建物は、リムサ・ロミンサの町へつづくゼファー陸門ですね。


川ぞいには小さなキャンプがあって―――







あ、あのすみません、撮影中なので、あの、ちょっと。




そう、そこにあったのはゴブリン族のキャンプでした。




場所はおおむねばっちり。

ですが、画家が見た正確な場所を特定しようとウロウロしているうちに日が暮れてしまいました。


日を改めましょう。








後日、ついに撮れました!



天候は晴れ。

時刻は朝の7時~9時頃です。


時刻の決め手の一つは、南北に走る橋の欄干が絵の中で白く光っていたこと。

手前(東)側からの朝日に照らされている、つまり午前だと判断しました。



もう一つは空の色。

朝の低い日ざしは、黄色みを持った光となって、町の向こうに見える薄い雲に当たっています。

これが、昼に近づくにつれて黄色みを失っていくので、絵の時刻は朝で決まりです。








見くらべてみましょう。


うーむ。

構図から色調までばっちり。

ばっちりです。








じつは・・・


私が撮った写真は、単純に地上に立って見た景色ではありませんでした。


絵の中でキャンプと橋と川が醸し出していた立体感を、地上に立った視点では再現できず、
私はグゥーブーさんに乗っかってこれだけの視点の高さを得ていたのでした。


あの絵を描いた画家は、おそらくはしごか何か、足場を組んで座ったのでしょう。



あるいは絵を描いたのはグゥーブーさんで・・・いや、まさか。



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2 件のコメント:

  1. キャス・コッチャ2016年10月16日 20:42

    今回も簡単のようで難解だった!雲の形までばっちりですごいね!
    まさかのグゥーブー絵描きさん説wもしこの絵描きさんのお話があるならモグレターでやってほしいね。
    そしてイシュガルド方面の絵もほしい!

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    1. イシュガルド勢力の及んでいるところは風景画や「~風家具」を見て見たいですね。
      しかし、雲海で画家の立っていた場所かあ・・・広いなあ・・・

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