東ザナラーンを出発した「アラグ陽道を日の動きに合わせて歩く旅」は、
中央ザナラーンのブラックブラッシュ地区で、ウルダハ市街へ向かうアラグ星道との分岐点を迎えました。
しかしここですっかり日が暮れました。
やれやれ、今夜はここまでにしよう。
酒房「コッファー&コフィン」で休ませてもらおうかな。
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シリーズ「アラグ陽道を日の動きに合わせて歩く旅」、今回は第6回目です。
(序章 第2回目 第3回目 第4回目 第5回目)
「こんばんはー」
「ヘィラッシェ!」
両開きの扉をくぐると、ざわざわした活気に包まれました。
どのテーブルにもお客さんがついて、その間を店員が慌ただしく給仕してまわっています。
わずかに空いた席を求めて、銅刃団の兵士のいたテーブルに私も相席させてもらい、早速あれこれ注文をお願いしました。
いい? たくさん頼んだけどちゃんと覚えた?
どのテーブルにもお客さんがついて、その間を店員が慌ただしく給仕してまわっています。
わずかに空いた席を求めて、銅刃団の兵士のいたテーブルに私も相席させてもらい、早速あれこれ注文をお願いしました。
いい? たくさん頼んだけどちゃんと覚えた?
まだかな、まだかなー、あぁおねえさん、そのお皿は? マトンシチュー?
頼んだのはこっちこっち、ウソじゃないから、ほら早くちょうだい。
へへへ。
マトンってクセがあるものだけど、じょうずに消してあって、うん、美味しいねこれ。
ああ来た来た、ベイクドピピラ。おてごろな魚とキノコの組み合わせ、すばらしい。
名物でしょ? 違うの?
町の外じゃここくらいでしか食べられないんだから、名物に謳ったらいいじゃない。
謙虚なんだね。
ところでお宅さんさぁ、その白いの、なに飲んでるの、何かの乳?
へえ、お酒。 水牛の乳で、裏メニュー。 ハーッ!ずるい!
味見させてよ。あ、だめ。
じゃ、それ私にも一杯。おねえさーん!
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この店の主な客層は、鉱山やブラックブラッシュの精錬所で働く労働者のようです。
ほかには街道を警護する銅刃団の兵士が少し。
彼らは一日働いたあと、ウルダハへの帰り道に立ち寄るのでしょう。
あとたまに冒険者も訪れますが、店員に話を聞いたり何かを買ったりしたかと思うと、
たいていすぐに立ち去ってしまいます。
座ってー、うだうだしたらー、いいのーにーなー。
何杯目かのサイコーの何かをぐいぐい飲み干した拍子に、ふいに天井に目が行きました。
あれ?
ここの天井、岩が突き出ている・・・?
よくよく見ると、お店のいろんなところにむき出しの岩肌が。
ははあ、大きな岩を利用してお店を作ったんだね-。
昼でもひんやり涼しく過ごすための工夫なのかな?
あそこに似ている。
えっと、あの、何だっけ。
ぶ・・・、ご・・・、キャンプ・ドライボーン。
お腹いっぱいになって、良い心持ちになりました。
私の顔色を見た店員さんがなぜかしきりにお水を勧めてくるようになったので、
ちょいと頭を冷やしに夜さんぽへ。
お店の向かいには、夜空にニョキニョキとサボテンのシルエットが見えました。
月は昇り始めたばかり。
えっ、そんなに早くから飲んでいたっけ!?
酒房「コッファー&コフィン」の屋上、というと変だけど、裏から回ってお店の上へ来ました。
そこには銅刃団の見張り台が据えられ、街道も鉄道も、一望できるようになっていました。
兵士が「西の方角、異状あり!」とか言っていました。
えー、異状があるのか・・・大丈夫なの? それ。
うーん、私の目にはこれという異状は・・・ああ、あれかな?
灯りが2つみえるあれのこと?
何だろうね、あれ。
まいっか。
明日見に行くことにしよう。
昼間眺めたときはシルエットでしかなかったウルダハの街は、
夜になると窓から漏れる灯りがきらきらと光って素敵です。
「荒野の宝石」の異名はダテではありませんね。
夜空には星々が、ウルダハの街の灯に負けじと輝いていました。
晴れて良かったナー。
東の空にうっすら見えるバーニングウォールの奇岩に、
明日もたのしく歩けますようにと祈りました。
それではおやすみなさい。
<つづく>
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ほっこり回!w 宿といったらやっぱり美味しいお酒とお料理ですよね。私はマーモットステーキが食べたい。エオルゼアカフェに以前あったけど、私が行った時はなくなってました…。コッファー&コフィンは霊災前はウルダハとリムサ行きのフェリー乗り場の街道沿いにありました。被害を受けて今の場所に移したそうだけど、岩の中を選んだのはひんやり過ごすための工夫と同時に、身を守るためでもあるのかなーって思ったり。
返信削除あのお店は、霊災前には全然ちがうところにあったのですか。
削除そういう事情でお店を移転するなら、やはり防災意識が立地に反映されたでしょうね。